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【実例】アマゾン販売の支払明細書の書式 確定申告 やよい青色申告オンライン

アマゾンには、業者や個人が自由に出品できるマーケットプレイスがあります。

そこでは、FBIという出品サービスを選択できます。

FBAはFulfillment By Amazonの略です。

商品をアマゾン倉庫に送り、配送や決済、顧客対応をおまかせにできます。

Amazonの物流拠点(フルフィルメントセンター)に商品をお預けいただくだけで、商品の保管から注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまで、Amazonが代行します=FBA紹介サイトから

たとえば、アマゾンの倉庫は首都圏には市川市や小田原市、府中市などにあります。ただ、おまかせだと、月額会費4900円(税抜)を取られるうえ、自分で発送するより、手数料が多くとられます。

アマゾンおまかせのFBIを想定

ジェフリー・プレストン・ベゾスが率いる世界に冠たるプラットフォーマーはいかにこの手数料が高いか分かります。「こうして自動でもうけるのか」という赤裸々な課金システムが分かります。

なので、商品販売をすべてアマゾンにおまかせにするのは利益率(もうけ)がかなり高い商品が中心になるでしょう。

というのも、中途半端なもうけだと、アマゾンの手数料に負けてしまうからです。売れば売っただけ、損をします。このため、薄利多売の商品ならアマゾンおまかせにしないで、自分で発送しているセラーも多くいます。

ただ、FBIではアマゾンおまかせなので、出品者の手間は最少となります。せいぜい、商品をダンボールに詰めて、指定されたアマゾン倉庫に送るぐらいであとは放ったらかしです。

ここでは、自家(自店)発送ではなく、アマゾンおまかせ、つまりFBIを利用したケースを想定しています。

自家発送でも、理屈は変わらないので、参考になろうかと思います。

なお、アマゾンからは売上から各種手数料などを差し引いた額が指定口座に振り込まれます。その頻度は、売上さえあれば2週ごとに1回です。月にほぼ2回のペースです。

さて、専業はもちろん、会社員として働きながら、副業でアマゾン販売をしている方は3月までに確定申告をしなければなりません。

副業の所得(売上ーかかった経費)が20万円を超えていることが申告条件です。

※これは所得税申告の条件で、所得額にかかわらず、利益が出ていたら、住民税(地方税)の申告は必要になります。

アマゾン販売の消費税設定の確認方法

さて、アマゾンの販売管理ページ(セラーセントラル)から入手できる振込明細の税金(消費税)の表記が変わったのでしょうか。日本では2019年10月~消費税が8%→10%に変わっています(軽減税率=据え置き分除く)。

実はこの「支払明細書(ペイメント)」のフォーマットで混乱してしまったのです。

mokuのアマゾンの販売管理画面(seller central)の消費税設定は以下のようになっています。セラーセントラル画面右上の「設定」で確認できます。

必ず、自分で確認してみてください。これが消費税設定画面です。

どんな事業でも、年間売上が1000万円を超えると、翌々年、消費税の免税事業者から課税事業者となります。そのために税務署への届けも必要になりますが、ここでは割愛します。

この消費税設定とは関係ないかもしれませんが、セラーセントラルの支払明細は次の3種類あります。

古いパターンはすでに出力できない可能性があります。

ペイメント支払明細書パターン1

 

これを「やよい青色申告オンライン」を使って仕分けします。以下は参考例です。マネーフォワード クラウドやfreeeなど確定申告の会計ソフトはいろいろありますが、記帳の原理原則は同じです。他社の会計ソフトは参考例を見て置き換えてください。

ここでは、貸方借方といった帳簿の仕訳基礎知識を知っていることを前提にしています。もし、この段階で「それ何?」という方はちんぷんかんでしょうから、この先の理解はハードルが高くなります。

ペイメント支払明細書パターン1 仕訳例

明細書から転記した仕訳のどこがどうなっているかという解説はここではしません。明細書と仕分を見比べてください。

完璧ではないかもしれませんが、自分なりに吟味して仕訳をしています。

「最終的には税理士に正しいか確認してください」と言いたいのですが、amazon販売を実際にやっている税理士でなければ分からないと思います。それほどアマゾン売上に対する手数料は入り組んでいます。メルカリやヤフオク!のように単純ではありません。

そもそも、明細にある「プロモーション割引」を説明できる人はほとんどいません。なので、税理士にこの仕分例でいいですかと聞かないようにしましょう。

税理士も困ってしまいます。

さて、最近の明細書は次のような出力になります。もちろん、パターン1とパターン2は同じ支払証明書(ペイメント)です。形式が変わっただけです。仕訳例とともに見ていきましょう。

ペイメント支払明細書パターン2

ペイメント支払明細書パターン2 仕訳例

なお、上記の支払明細書パターン2の出し方と、詳しい仕訳例については、次の記事で解説しています。

パターン1、2ともに売上(税込)は同じになる。

パターン1と2の仕分の売上だけを切り出して、右の貸方から左の借方を差し引いてみましょう。

赤い部分の右ー左です。

いずれの売上も=591,875円となります。

パターン1、2ともにamazon手数料も同じになる

同じように、amazon手数料=213,529円となります(左から右を引いた手数料)。

つまり、明細書の表記が変わっても、パターン1と2は同じものです。

何を当たり前のことを言っていると思うかもしれませんが、自分が混乱したので、整理をしてみました。

 

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