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【実例】アマゾン 月次売上明細の出し方 確定申告や支援金申請

アマゾンマーケットプレイスは、アマゾンの販売ページを間借りして、だれでも出品できます。通販業者やメーカーの販売プラットホームとしてだけでなく、DVDやゲームなど家庭の不要品も出品できます。

会社員の副業であっても、もうけが20万円を超えると、税務署への確定申告が必要となります。その際に作成しなければならないのが売上明細表です。月次支援金や事業復活支援金などの申請でも必要になります。

いつ、何が、いくらで、だれに売れたかーー。

売上明細表にはそれが記されています。アマゾン内部ではトランザクションと呼んでいます。

そして、月次の売上明細表は、年間売上を集計する際にも必要になります。

入手するのはセラーセントラル(販売管理画面)からです。売上明細表を集計した額のみを記した月次の「概要リポート」の出し方は下記で説明していますので、合わせて参照ください。

ほぼ同じやり方です。今回作成する売上明細表は概要リポートの明細と考えていいかと思います。

セラーセントラルからペイメントへ

まず、セラーセントラルを開き、上部のレポート→ペイメントと進みます。

月次の明細表を出力するので、右端の期間別リポートをクリックします。

黄色の「レポートを作成」をクリックすると次のポップアップ画面が出てきます。

トランザクションをポチして、出力したい月を指定してください。再び黄色の「レポートを作成」ボタンを押します。画面右端の表示がダウンロードに変わったら、ポチするとダウンロードできます。

表示されるまで時間がかかるようなら、F5を押してリロード(画面更新)をしてやってください。

ダウンロード先は、デスクトップか適当なフォルダーを指定してください。

ファイル名は2021年12月分の売上明細表なら

202112月MonthlyTransaction.csv

となっているはずです。

1月~12月分をまとめてダウンロード

この作業を1月分~12月分まで一気にやってしまいます。大した作業量ではありません。そうしてできたのが次のフォルダーのファイル群です。1年分とまとめて同じフォルダーに入れておくと整理が楽になります。

mokuはフォルダー名を「アマゾントランザクション原本」とし、その下に年ごとに放り込んでいます。こんな感じです。

ファイル連結用のフリーソフトを用意

この月次の売上明細を使って年間売上表を作成します。ここで、登場するのが

Excelbooks into 1 Sheet

というフリーソフトです。

「複数のExcelファイルとその中のシートを単一のシートにまとめる」という一発芸アプリです。

CSVというカンマで区切ったテキストファイルの連結もできます。かゆいところに手が届き、とても便利です。

このフリーソフトのダウンロードの仕方は次を参考にしてください。圧縮ファイルの解凍が面倒ですが、ソフトが使えるようになったら、ここにまた戻ってきてください。

フリーソフトを立ち上げると次のようなシンプルな画面が出てきます。

この中で先ほどセラーセントラルからダウンロードした1月~12月の売上明細表をドラッグ&ドロップします。ファイル名でソートして、まとめて一発ドラッグがかんたんですが、一つずつドラッグしてもかまいません。

連結する順番は上からに注意

ここで、連結される順番に注意してください。

出力方式はCSVにチェックしましょう。左上の「開始」を押すと、上から下に向かって12本のCSVファイルが1本のCSVファイルに連結されます。

Excelを開いて1本1本月ごとにコピしても作成できますが、フリーソフトを使うと1発で手間がかかりません。体感上、作業時間は10分の1に短縮されます。

これが連結中の表示です。ファイルの大きさにもよりますが、5分程度かかるかもしれません。

連結が終わると、1本のCSVファイルが自動生成されます。フリーソフトの実行ファイルがどこにあろうが、生成先は、月次の売上明細表が入ったフォルダー内です。ここまで来たらほぼ完成です。

ファイル名は

xlsin1.csv

となります。クリックしてExcelで開きましょう。12本のCSVファイルが連結されているはずです。

フリーソフトを使って最初にこれを開いた時、感動してしまいました(笑)。

表の不要データを削除

これが開いたファイルの中身です。各月の上にある7行(説明文)とAB列(システムが作成)は不要なので削除します。説明文は各月ごとにあるので、一気に削除してしまいましょう。これで、下準備は終わりです。

ここから表の加工をしていきます。やることは次の2点です。

  •  1~12月ごとに売上などを集計する
  •  最後に年間売上を集計する

 

月ごとに集計行を作成して、総計を計算

月と月の間には、上記の不要な行が7行あるので、それを削除して、1行の空白を作ってください。

そこが月次の項目ごとの集計行となります。

この空白行に、各項目の総計をExcelに計算させます。

月次表の上からビローンと縦にドラッグ選択して、Excel上部の「オートSUM」ポチですね。こうしたExcel操作が分からない方は、「サルでも分かる」系のマニュアル本を参考にしてください。

この作業を1月~12月のすべてでします。売れた商品数の多さによって変わりますが、大した時間はかかりません。

月次の売上明細表から年間売上を集計

最後にできあがった月次の売上明細表から年間売上などを集計します。各月の末尾の集計行をコピペして、作成します。下の表を参考にしてください。

完成したら保存します。ここで注意をしてください。

加工した元ファイルはCSVなので、保存するときはExcelファイル(拡張子がxlsxなど)としてください。でないと崩れます。

これで完成です。Excel形式で保存されています。

プリントアウトはコンパクトに

この表の使い道は次の二つなります。

  • プリントして確定申告の帳簿として保管する
  •  月次支援金や事業復活支援金の申請で必要な月次の売上高の証憑(提出書類)とする

 

Excel表は横に長いので、プリントする際には列をグループ化(上部データタブ→グループ化)すると少しコンパクトになります。また、月と月の間に「改頁」を入れてプリントすると分かりやすくなります。

月次支援金や事業復活支援金の売上証拠にも

月次支援金や事業復活支援金などの申請の際に示す月次の売上高は、今回作成した表の「商品売上+商品の売上税」としてかまわないかと思います。

セラーセントラルから打ち出しそのまんまなので、審査でひっかかることもないかと思います。

なお、mokuのアマゾン売上の経理は、入金ベース(月2回)で仕訳し、年をまたぐ売上のみ期末処理をして売上を振り分けています。

過去記事も参考にしてください。

このため、過去に確定申告した収支計算書に記されている月次の売上と今回作成した月次表の売上は必ずしも一致しません(カレンダーによって月3回入金の時がある)。ただし、期末処理によって、年間の売上は双方一致するはずです。

 

 

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