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【朗報】紀伊國屋書店や三省堂の消費者還元がうれしい アマゾンで新品本を買う必要なし 

10月から消費税が8%→10%に上がり、国の消費者還元事業もがスタートしました。客がクレカなどでキャッシュレス決済をすると2~5%の値引きやポイント還元が受けられるというものです。増税に伴って中小企業の売り上げが減らないように国が税金を投入して、補助をしています。このキャッシュレス還元は来年6月まで続きます。

キャッシュレス・消費者還元事業 経産省の公式パンフレット

食べ物や日用品などとともに、本や雑誌にお金を使うことも多いかと思います。楽しみのため、調べもののため、教養のため、余暇のため--。本を読む時間が少なくなったと言われますが、それでも紙の本にまったく無縁という人はいません。そこで、消費者還元事業によって、本をお得に買う方法です。

大手の書店でも、キャッシュレス還元が受けられる大人の事情

消費税上げから2カ月経過しました。

この間、主にQRコード決済(バーコード決済、スマホ決済)事業者を中心に、大幅な「還元上乗せ合戦」が展開されました。覇権を巡る争いです。一度シェアをとってしまえば、大もうけできます。なので、5%還元どころか、10%還元は当たり前、20%還元もありました。

ビンタの張り合いのようなものです。PayPayもLINE Payも大赤字でしょう。

それが、ここにきて、ようやく落ち着いてきました。ただ、国の事業なので、消費者は引き続き2~5%の還元が受けられます。徐々に沈静化していくのは、決済事業者による還元の上乗せの方です。

これ以上の消耗戦には耐えられません。そして、シェア争いの結果、ほぼPayPayに軍配が上がりそうです。街を歩いていて、ものすごい勢いで普及しているのが実感できます。

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また、ヤフー(Zホールディングス)とLINEの経営統合で、やがてPayPayとLINE Payは、PayPayに収れんしていくと思います。いくら、統合の発表で、両者の関係は対等と言われても、それぞれの親会社である、ソフトバンクグループと韓国のNAVERではスケールが違いすぎます。孫さんというのは、いい意味でも、悪い意味でも、経済人として、投資家として恐ろしい人です。

繰り返しますが、そもそも、キャッシュレス決済の消費者還元事業というのは、中小の事業者向けです。商店街の洋品店、食堂、書店などを想定しています。なので、本なら、国の消費者還元事業に登録した小さな本屋さんで買えば、5%の還元が受けられます。

裏返せば、大きな書店では消費者還元が受けられません。そう思いますね。

いやいや、実は三省堂書店や紀伊國屋書店など超大型書店も、国の消費者還元の対象事業者になっているのです。中小企業じゃないのになぜ--。

大人の事情です。

資本金が5000万円以下など中小企業扱いなのでしょうか。

紀伊國屋書店の公式サイトから

あまり深く考えないことにします。何はともあれ、大型書店は品ぞろえも在庫も豊富なので、これを使わない手はありません。

たとえば、ネット通販大手のアマゾンのポイント還元は本の場合、1%しかありません。さっそく、大型書店に出かけてみました。

三省堂書店では5%どころか、PayPayキャンペーンで10%還元!

まずは、有楽町駅前の三省堂書店です。交通会館の1~2階にあります。よく使う三省堂神保町本店は巨大ですが、こちらは中規模な書店といったところでしょうか。

入口にこんな看板が……

QRコード決済のPayPayが使えるようです。クレカももちろん使えます。ここで買ったのは「ウォール街のランダム・ウォーカー」です。インデックス投資のバイブルです。旧版はブックオフでゲットし、何度も読み返しましたが、新版です。増補していると聞いているので、税込2750円と高い本なのですが、買うことにしました。

ちなみに、アマゾンならいくら還元されるのでしょうか。アマゾンでおなじみの右のカートボックスを見てください。

アマゾンの本は一律1%還元なので、28円(28ポイント)ですね。

※これはアマゾン直販の場合の還元率。業者がアマゾンに間借りをして本を売っているマーケットプレイスはまちまちです

本は2階のビジネス書コーナーに5~6冊平積みになっていました。決済手段は入口にのぼりが立っていたPayPayです。QRコード決済はこれしか使っていません。スマホにアプリをインストールして使います。直観的なので、シニア世代や中高年、お年寄りにも使いやすいと思います。

ただ、三省堂有楽町店では、コンビニのようにバーコードをピッとする決済方法ではありません。レジのわきに置いてある店のQRコードをアプリで読み込み、自分で値段を入れ、店員に見せるスタイルです。こんなん感じです。

この辺の支払いの方法は、PayPayのサイトを参照ください。説明すると、一見敷居が高く、面倒くさそうですが、一度覚えてしまえばとてもかんたんです。

ここではPayPay決済が多いのか、レジのお姉さんも手慣れていて、迷ったら「こうやるのよ」と優しく教えてくれます。渡されたレシートがこれになります。

左のレシートにPayPay払いという表示がありますね。右が直後に表示される、スマホ画面のスクショです。はずかしいことに「PayPay!」としゃべります。

税込価格2750円を本を買って、274円分のポイントがつきました。10%還元です。

ヤッター!

ただし、実際に付与されるのは約1カ月先になります。

三省堂書店は、国の消費者還元事業の対象店です。なぜ、5%還元ではないのでしょうか。

国から補助されるのは5%分ですが、PayPay決済のポイント1・5%がつく(クレカやTポイントカードのポイントみたいなもの)ので、本来なら合わせて6・5%の還元です。ところが、11月末までPayPay会社がさらに上乗せして、ポイントの合計を10%にしているのです。

消費税増税とともに始まったまちかどペイペイの第一弾、これですね。まもなくこれも終わります。

PayPay公式サイトから

紀伊國屋書店でもクレカ決済でキャッシュレス還元

三省堂書店の次は新宿東口の紀伊國屋書店です。だれもが知る、日本を代表する超大型書店ですね。サイトを見ると実店舗だけでなく、ネット通販も5%還元するようです。

これも大人の事情です。

買うのはやはり、インデックス投資について書かれたベストセラー「敗者のゲーム」です。投資信託を積み立てている人の必読書です。まずは、例によって、アマゾンのカートボックスを見てみましょう。

言うまでもなく、一律に1%のポイント還元です。19円ですね。

三省堂書店と違って、紀伊國屋書店ではPayPayが使えません。対応していません。消費者還元事業の対象になるには、店側が、決済事業者(クレカ会社など)を個別に選び、対応するか決めています。つまり、紀伊國屋書店とPayPayの間には、国の消費者還元事業においては、つながりがないことになります。それはそれでどうってことありません。

QR決済が使えなくても、ほとんどのクレカが使えるからです。

そこで、JCBで決済することにしました。JCBはプロパーカード(提携カードではなくて、JCBそのものが発行するカード)を持っています。レシートには、クレジットで決済されていることが記されています。カード決済の控えももらいました。

でも、レシートを見る限り、ポイント還元されていません。カード決済なので、スマホで確かめることもできません。心配になりますが後日、クレカの明細表を見たら、次のような記録がありました。

口座からは1870円減っていますが、5%の93円が戻されています。クレカの決済では、明細書を見て初めて還元されているかどうかがわかるのです。

なんとなくQRコード決済のほうが、直感的なうえ、親切な気がしますが、みなさんどうでしょうか。こちらはポイント付与というより、ポイント分だけ、全体のクレカ請求額が安くなっているという感じです。マイナスがついていますね。

ただ、どちらでも、還元されていることに変わりはありません。

アマゾンより、紀伊國屋書店や三省堂書店で買ったほうがお得

以上のことから、新品本を買うには、アマゾンより、三省堂書店や紀伊國屋書店で買ったほうがかなりお得になりました。アマゾンのポイントは1%なので、その5倍~10倍の還元率ということになります。

次のような反論はあろうかと思います。

いやいや、アマゾンでは、自宅でも、職場でも、通勤途中でも、いつでもスマホでポチポチやれば買える。時間も選ばないし、早ければ翌日には届けてくれる。プライム会員なので送料も無料。便利だから、少しぐらい高くてもいい。

そんな方がいるかもしれません。

ただ、今回は実店舗の書店とネット通販のアマゾンを比べましたが、紀伊國屋書店ウェブストアでも新品本は5%還元です。アマゾンと同じようにネットで本が買えます。本をたくさん読む人や、まとめ買いをしたい人は圧倒的に有利です。三省堂のアプリでは、本の予約もできそうなので、コミックの大人買いなどで威力を発揮することでしょう。

この状況が来年の6月までに続くのです。

ちなみに、アマゾンも本のまとめ買いキャンペーンをやっています。

2冊まとめ買いでプラス1%、Amazonプライム会員資格のあるアカウントで、専用クレカのAmazon Mastercardクラシックで決済するとプラス4%とか--。

ただ、Amazonプライム会員になるには、年4500円かかるし、さらに専用クレカを作らないといけません。その敷居の高さから、アマゾンはやる気がないのでしょう。

そもそも、アマゾンで買い物をして、専用クレカで決済すると2~2・5%のポイントが付与されます。まとめ買いキャンペーンといっても、それを織り込んでいるのでお得感がありません。

国の消費者還元事業は、中小事業者の救済という大義がありますが、典型的なバラマキです。ただ、その原資はみなさんが払っている税金、血税なのです。

また、シニア世代、高齢者はその恩恵を享受するにはさまざまハードルが伴います。QRコード決済の普及もこれからだと思います。

なので、アマゾンにクレカを登録して買い物をするお年寄りも多いと思いますが、街のお店に出かけて、勇気を出してQR決済を試せば、少しでも家計の足しになろうかと思います。

本だけでなく、さまざまな買い物のシーンで現金よりキャッシュレスが優位な状況です。結局のところ、それに取り残されてしまうのが情報弱者である中高年以上ではないでしょうか。

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