繰り返される「Gotoトラベル」休止とキャンセル
注意:緊急事態宣言の再発出により、GoToトラベル休止が1月11日から延長されました。以下の記事は、それを踏まえたうえで、置き換えながら参考にしてください。
国の観光支援キャンペーン「GoToトラベル」が2020年12月28日~2021年1月11日、停止になります。コロナ感染症が一向に収まる気配がないからです。
7月末、東京発着の旅行が除外されたことを覚えているでしょうか。その後、10月1日からは東京発着の旅行も解禁され、観光業もほっと一息でした。
そこにきて、コロナ感染症の拡大で、再びキャンペーンの停止です。札幌、大阪、東京、名古屋着の旅行を先行停止したうえで、12月28日から全国一律でキャンペーン対象の旅行がなくなりました。
16日には感染者の多い広島市を目的地とする旅行も先行停止に加わりました。
そして、年末年始には一斉にキャンペーンは止まります。
お正月に家族で帰省して、ジイジ、バアバにお年玉をもらおうと、楽しみにしていた子どももいるかと思います。なんか、切なくなってしまいます。
もちろん、キャンペーンがなくても帰省や旅行をすることはできます。でも、キャンペーンの一時停止は「感染ばらまくから、年末年始は動くな」という国のメッセージです。
がっかり、というのが正直な気持ちなのではないでしょうか。
キャンペーンは一言で言えば、旅行代金の35%割引制度です。
さらに、旅行先で使える15%のクーポンがつくので、あまり旅行をしない人でも、「行ってみよう」と思わせる魅力的なキャンペーンです。何よりもコロナで虫の息だった観光地が元気になり、経済の立て直しに寄与するものです。キャンペーンそのものは、公式HPを参照ください。
でも、もう、こうなってしまったら、どうしようもありません。年末年始の帰省や旅行をキャンペーンなしに強行するより、あきらめてしまってキャンセルを選ぶ人は多いでしょう。
旅行会社や各地の旅館やホテルからキャンセルラッシュの悲鳴が聞こえてきます。
キャンペーンの取り扱いや、キャンセル補償について、12月15日にじゃらんからアナウンスもありました。
振り返りますと、GoToトラベルが始まろうとしていた夏のキャンセルでは、こんな迅速な対応はありませんでした。
なので、下記のキャンセル体験談はあくまで夏のキャンセル料の補償手続きです。でも、年末年始のキャンペーン一時休止でもさほどキャンセルや補償手続きの手順は変わらないと思われます。
旅行会社でキャンセルの仕方は微妙に異なるでしょうが、じゃらんの手続きとしては参考になろうかと思います。
mokuの体験した夏のキャンセル手順を、自分に置き換えながら参考にしてください。
困っている方が多いと思うので、このページはリンク可です
7月末の東京はずしの教訓から
GoToトラベルは、家族連れだけでなく、定年祝いに一人旅でもしようか、というシニア世代にとっても、メリットが大きいではないでしょうか。
一方で、7月末、東京外しによって、キャンセル料を巡る混乱がありました。キャンペーンは7月22日からでしたが、その前日になって、割引を見込んで予約した人のキャンセル料を国が全額補償する方針が示されました。
当時の東京除外の経緯は以下のブログ記事を参照してください。国の混乱ぶりが際立ちます。
キャンセル料補償の主な条件は次のとおりでした。年末年始のキャンペーン一時停止と違って、単純です。
- 東京都民の旅行や、東京への旅行
- 7月10~17日に予約した分
旅行会社の不可解な対応
ちなみに、7月10日は、キャンペーン開始を当初の8月~から、4連休を見込んで22日に前倒しすることを発表した日でした。7月17日は東京外しを正式発表した日です。
この10日~17日を、キャンペーン補助を見込んだ駆け込み予約とみなし、キャンセル料を補償することにしたのです。
ただ、ここからは首をかしげたくなることが続きます。
このキャンセル料補償に、利用者の目線で真摯に対応した旅行会社を知りません。その手続きの詳細は各社サイトのどのヘルプにも書いてありません。見つけられないのでしょうか。
旅行サイトに現住所などを登録しているユーザーは多いので、対象者はすぐに割り出せるはずです。
事務の煩雑さがあるのでしょうが、二転三転して新聞の1面で大騒ぎになったキャンセル料の補償です。
じゃらんサイトには次のようなアナウンスが見つかりますが、肝心の7月下旬の東京外しの補償手続きが見当たりませんでした。「7月以降出発分の取消は通常通り、所定の取消料が必要」とあります。
不安になった方も多いことでしょう。
※夏は各旅行会社は混乱しましたが、年末年始のキャンペーンの取り扱いはスムーズに対応できているようです。
旅行会社のこんな思惑を勘ぐりました。
申し出がなければ、放っておこう。
この結果、キャンセル料が返ってくるのに、手続きをしていないユーザーはかなりいると思われます。どこを探しても、その詳細なやり方が分かる情報がないからです。
mokuの夏~秋の体験から、その流れを解説します。
4泊5日のJALじゃらんパックの沖縄旅行をキャンセル
以下は、リクルート関連のじゃらんで予約した沖縄旅行です。予約の仕方は割愛します。
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
これを見ると、7月11日に予約し、25日にキャンセルしています。東京に住んでいるので、キャンセル料無料の対象です。
8月2日から沖縄への4泊5日のシニア一人旅でした。155,000円と奮発しました。でも、さすがにこの値段で泊まる気はありませんでした。
キャンペーンの35%引きを見込んでいたのです。
その後、旅行サイトにはキャンペーン割引後の価格が示され、申し込みやすくなりました。でも、この時点では、旅行会社の準備が間に合わず、割引は旅行後に事後申請という形でした(9月に終了済み)。
なので、東京発着が除外されずに、実際に旅行を決行していたら、事後申請して、割引額をゲットしていたことでしょう。
ちなみに、東京外しが発表されたのが17日で、キャンセルしたのが25日です。
キャンセル料払うのはもったいないので、値引きなしで旅行するという選択肢もあったので、悩みました。そこに追い打ちをかけるように21日にキャンセル料は補償しますよ、と国が方針転換したのです。
遠慮せずにキャンセルをしてください
と国から背中を押されました。そこで、じゃらんnetサポートデスクのコンタクトフォームから補償手続きの仕方を問い合わせました。
返ってきたのは次の3点が記されたメールでした。この時期、同じような問い合わせが殺到していたと思われます。
たぶん、定型の返信フォームでしょう。
- 通常のキャンセルをしてください
- 国の補償は方針が決定していないので、答えられません。
- 関係機関の発表を待ってください
さらに、この時期は沖縄本島の感染者数が医療崩壊寸前までに増え、とても決行する気になれなかったのです。東京からの移動への風当たりも強い時期でした。
なので、キャンセルは正しかったといまでも思っています。
ちなみに、キャンセル自体はかんたんです。こんな画面が出たら終了です。t
通常のキャンセル手続きをしたので、「取消料が発生ました」という文字がありますね。このようなメールも届きます。
1週間前に20%のキャンセル料
8月2日発の旅行で、キャンセルしたのが7月25日ですので、キャンセル料はいくらになるでしょうか。旅行会社にそれぞれ規定があり、たぶん横並びでしょう。
ほぼ1週間前のキャンセルですので、下記の規定によると20%となります。20日前以前だったら、キャンセル料はとられないので、ここまで悩むことはなかったでしょう。
取消後の代金情報は以下のようになります。無情にもキャンセル料(取消料)がとられています。
ここまでの、クレカ明細をみてみましょう。旅行代金154,700円(ポイント使用分少なく)が返金されて(表示上はマイナス)、しっかり2割のキャンセル料30,700円(ポイント使用分を充当)が引かれていました。
この段階ではキャンセル料が引き落とされていることになります。
JALじゃらんパックとありますが、旅行企画の主体がジャルパックで、じゃらんはそこから頼まれて旅行を売っているからです。航空券(交通費)と宿泊費がセットになったいわゆるパック旅行です。当然、利用する空の便は日本航空となります。
全日空便を利用するANAじゃらんパックもあります。
さて、こちらには非がないのに、国の方針転換に振り回されたあげく、キャンセル料3万円はいたい。でも、
「ま、国も補償すると言っているので、返ってくるでしょう」
と高をくくっていたのですが、その後、じゃらんから音沙汰はありません。その結果……
自分も忘れていました。
光通信の契約の半年後キャッシュバックみたいなもので、請求を忘れたら、はい、それまでということなのでしょうか。たまに思い出して、じゃらんのサイトでアナウンスを確認するのですが、どこにも見つけられません。
旅行会社はサービス命なので、まさか放っておかれるとは……。
じゃらんからは、なしのつぶて
東京都民が旅行を予約していることは、じゃらんに住所などを登録しているので、分かっているはずです。予約日も分かっているはずです。のどに突っかかった小骨のようにジクジクした思いでした。キャンセル料は3万円です。300円ではありません。
サポートへも問い合わせをしています。その返信に書かれていたように、国の方針が決まったら、連絡があるだろうとも思っていました。
でも、ありません。
GoToキャンペーン事務局のサイトにこんなんありますが、Q&Aの122番目、だれも気づきません。旅行サイトで予約したので、だれがわざわざ、キャンペーン事務局にアクセスするのでしょうか。
しかも「キャンセル料を払わなくても良いこととし、キャンセル料を収受しないよう、旅行業者に徹底しています」とありますが……
ぜんぜん、徹底していません。
さらに「すでにキャンセル料を支払った方は、旅行業者に返金を求めることが可能です」と書かれています。旅行会社はこの記述から、「申し出があったら、支払えばいいや」と思っているのでしょう。不親切です。
しつこいですが、見え隠れした旅行会社の方針を再び記します。
申し出がなければ、放っておこう。
結局、こちらから問い合わせるしかなさそう。でないと、キャンセル料は返ってこない。
そうあきらめたのは10月に入ってからでした。
必ず用意しておくのは予約番号
問い合わせで必要になるので、キャンセルした旅行の予約番号です。
トップページなどから、予約や予約キャンセルを照合できます。そこで予約番号を確認できます。
また、じゃらんからの予約確認、キャンセル確認メールでも確認できるか思います。
じゃらんの電話での問い合わせ先は
じゃらんの問い合わせ先は次のとおりです。いくつかありますが、それぞれ、有機的につながっていますので、どこでもかまわないと思います。
こちらを参照ください。
問い合わせるときは、必ず予約番号を控えておいてください。
- サポートデスクの場合(電話)
- JALじゃらんパックの場合(電話)
- ANAじゃらんパックの場合(電話)
サポートデスクの場合(電話)
キャンセル料の返金手続きなので、電話するなら、下の「Go Toトラベルご案内センター」でいいでしょう。
また、すでに記したとおり、じゃらんのパック旅行にはJALじゃらんパックとANAじゃらんパックがありますので、こちらからもキャンセル料の問い合わせができます
JALじゃらんパックの場合(電話)
ANAじゃらんパックの場合(電話)
じゃらんのメールでの問い合わせは
見つけにくいのですが、検索エンジンから次のコンタクトフォームにたどりつきます。
Go Toトラベルの問い合わせ先もこちらです。
記述するところが、いっぱいありますね。
お問い合わせのカテゴリーについては、「予約について」か「上記に該当しない」でいいかと思います。
問い合わせメールの文面はかんたんなものでいいでしょう。コピペして、改変してご利用ください。
じゃらんサポートデスク御中
お世話になっております。
GOTOトラベルの東京除外に伴うキャンセル料補償(7月10日~17日予約分)についての、お手続きについてご教示ください。
キャンセルした予約番号は●●●●です。
よろしくお願いします。
ここまでやれば、手続きは終わったも同じです。サポートデスクからの返信を待ちましょう。東京在住者だったので以下を記したメールが届きました。
- 東京在住の確認ができた
- 取消料を免除する
- クレジット会社を通じて返金する
リクルートID(クレカ番号、住所など)を登録済みで、過去にじゃらんで予約し、クレジット決済をしたことがあるユーザーなら、すぐに返金処理は終わるはずです。
ただし、返金はクレジット決済での返金です。ネット通販と同じですね。即時、銀行口座振り込みではありません。
クレカ明細でキャンセル料の返金(マイナスで表示)が確認できました。ただし、クレカ決済日を待たないと、明細に反映されません。
また、サイトでも確認できます。キャンセル料(取消料)がゼロになっています。
以上で、東京除外に伴うキャンセル料の補償手続きは終わりです。
じゃらんに限らず、返金手続きというのはさほど変わらないと思います。これは、税金の還付と同じです。
★自分でアプローチしないと戻ってこない★
年末年始のキャンペーン一時停止で注意すべき点
夏~秋のじゃらんのキャンセルの手順を実体験に照らし合わせて記してきました。年末年始のキャンセルは勝手が違うのかもしれません。どこの旅行会社の予約でも、チェックをしておくべきポイントを記しておきます。
一番大事なことはあわてないことです。
- 全国一律のキャンペーン一時停止(12月28日~1月11日出発)と先行停止(~27日、札幌市、名古屋市、東京都、大阪市が目的地)があるので、どこに該当するか必ずチェック
- 先行停止期間は、「東京都民の旅行」(自粛)と「東京への旅行」(キャンペーンなし)は区別する
- 予約済み旅行(21日までに出発)はキャンペーン対象なので、キャンセル料が補償されるかどうか必ずチェック
- キャンペーン対象旅行のキャンセル補償には期限(原則24日まで)があるから必ずチェック
- じゃらんのようなオンライン予約では、まずシステムで通常のキャンセル手続き。後日申し立てで補償という流れが多い=この記事の夏のキャンセルの流れを参照 より簡略化されている可能性も
- キャンセル料が表示されても、申し立てなしに徴収しないこともある
- 窓口予約、ホテルなど直接予約はそれぞれ対応が異なる可能性があるので必ずチェック
- オンライン予約のキャンセル料補償は口座振り込みではなく、クレジット会社経由で戻ってくることが多い(タイミングで1~3カ月先になる)
それでもじゃらん
国が補償すると言っているので、キャンペーン対象の旅行代金のキャンセル料は戻ってきます。いろいろ書いていますが、じゃらんをディスっているのではありません。
いまでも旅行や出張の予約はじゃらんを使っています。
【じゃらん】国内25,000軒の宿をネットで予約OK!2%ポイント還元!
ポイントもたまるし、すべての旅行予約サイトの及第点以上だと思います。
当記事を参照して、トライして見た方のご感想をお願いします。ただ、うまくいかなかったとしても、自己責任としてください。
年末年始のキャンペーン一時停止で、キャンセル料返ってきたよ、いや、返ってこなかったという方はコメントしていただけると幸いです。同じように悩んでいる方の参考になるかと思います。
たった一人の体験記事では限界があるっしょ。JTB,近ツリ、日本旅行などのキャンセル体験もお寄せいただけると見ている人の役に立つと思います。
このサイトの情報に大変助けられました。
2020年12月16日、「じゃらんサポートデスク御中」のテンプレートを参考に、
サポートへメールしたところ、翌日に、
JALじゃらんのキャンセル料が、無料になりました。
ありがとうございました!
oraoraさん
コメントありがとうございます。
楽しみにしていた旅行、キャンセルするかどうか、悩んだことと思います。
お役に立てて幸いです。
コロナが収まったら、思いっきり、何の気兼ねもなく、旅行したいですね。
GO TOトラベル停止に伴い、宿のキャンセルをしましたが、案の定キャンセル料が引かれた金額が、クレジット会社から連絡ありました。このまま放っておくのは心配で、どうしたらよいか悩んでいたら、こちらの記事を見つけて、早速連絡してみました。
土曜日の午後でしたが、言われた通り予約番号を記入して問い合わせた所、夕方には返信がありすぐに解決して助かりました。
記事もわかりやすく、知りたいことがドンピシャでした。
ありがとうございました。
usaさん
コメントありがとうございます。
お役に立てて幸いです。
やっぱり、自分でアクションを起こさないと、旅行会社は動いてくれませんね。
ただ、旅行会社も、キャンセル対応に慣れてきたので、
この記事の文面をコピペして、メールすれば、すぐに返金対応してくれでしょう。
キャンセル料ってばかにならないので、
みなさんにもおすすめします。
JTBでも、日本旅行でも同じかと思います。
旅行キャンセルしてがっかりなのに、さらにキャンセル料とられたら、
目が当てられませんから。