年末調整はお済みでしょうか。会社から申告書が配られ、11月半ばが締め切りでしょうか。
その目的や概要は全労済の年末調整の解説ページに記していますので、参照ください。
【シニア体験版】年末調整の保険料控除申告書 こくみん共済 県民共済 全労済 だれでもわかる書き方
アフラックの生命保険料控除証明書を用意
ちなみに、給料天引きの保険は会社が把握しているので、申告する必要がありません。
ここでは、自分で支払ったアフラックの保険料の年末調整のやり方を解説していきます。
こんなん証明書が、住所地に届いているはずです。これを用意してください。これがないと始まりません。
届いていなかったら、至急アフラックに申し出てください。これがないと、年末調整できません。

mokuの生命保険料控除証明書(アフラック)
あとは慎重に転記していきます。
この証明書を以下の保険料控除申告書に転記していきます。
まずは、保険が新制度であることを確認してください。証明書の⑦を見てください。
保険は契約年に応じて、旧制度、新制度と分かれていて、控除額の計算が異なりますが、ここでは説明はしません。
また、新制度の保険料は、一般の生命保険料と介護保険料に分かれています。これを別々に転記します。証明書と申告書をにらめっこしながら、記入していってください。
一般の生命保険料(①~は申告書の①~に転記)
- ①保険会社の名称:アフラック
- ②保険の種類:がん保険(がんという文字があったら、がん保険で可)
- ③保険期間:終身
- ④契約者名:契約者が自分なら自分の名前
- ⑤保険金の受取人:自分の名前(分からなかったら契約者の名で可)
- ⑥あなたとの続柄:本人(本人だから本人)
- ⑦新旧の区分:新制度なので新に○
- ⑧本年度中の保険料:22,320
介護医療保険料(⑨~は申告書の⑨~に転記)
次の区分は介護医療保険料です。証明書に「介護医療申告額」と書かれている証明書の転記です。
- ⑨保険会社の名称:アフラック
- ⑩保険の種類:がん保険
- ⑪保険期間:終身
- ⑫契約者名:契約者が自分なら自分の名前
- ⑬保険金の受取人:自分の名前
- ⑭あなたとの続柄:本人(本人だから本人)
- ⑮本年度中の保険料:78,624
あとは、申告書の下の計算式を参考にして、数字を記入するだけです。
仕上げの計算がややこしい
ここから、控除額を計算します。計算方法は次のとおりです。新契約と旧契約では計算方法がやや異なります。新旧の別、支払保険料の額からどの計算式を使うのか、下の表(国税庁HPから引用)から把握のうえ、電卓をたたいてください。
保険会社のHPには、数字を入れれば、保険料控除額を計算してくれるサイトがあります。手計算の検算にも役立ちます。
計算の結果、次のように記入することになります。
第一生命の計算ツールで作成
それぞれを解説していきます。
具体的な計算と記入の仕方
- ①一般の生命保険料(新制度)の合計額を記します。ここでは、22,320円です。
- ②表を見ながら計算します。22,320×1/2+10,000=21,160円です(※額で計算方法異なる)
- ③旧制度はなく、新制度だけなので、合計はそのまま21,160円
- ④旧制度はないので、0か空欄です
- ⑤旧制度はないので、0か空欄です
- ⑥③と⑤の大きい額なので、21,160円です。
- ⑦介護医療保険料の合計額を記します。21,160円です。
- ⑧表を見ながら計算します。21,160×1/4+20,000=39,656円です。
- ⑨⑥と⑧の合計額を記します。21,160+39,656=60,816円
今年の全労済の保険料控除は60,816円と算出されました。
これが、今回の記入の最終形になります=国税庁の申告書ファイルで作成。
あまり神経質にならなくても…… 会社が補正してくれる
ちなみに、保険料の数字と書く所が合っていてれば、会社の人事・経理は何も言ってきません。というのも
上記の生命保険料控除証明書(原本)を添付するからです。
申告書は証明書を転記しているだけなので、不備や空欄があれば、証明書を見て会社が補ってくれます。
証明書は申告書にクリップで止めたり、裏にのり付けしましょう。あとは、会社まかせでいいでしょう。
免責:個々の申告の利益・不利益の責任は負えませんので、自己責任でお願いします。